Implant
失った歯を取り戻すための治療
インプラントとは、虫歯や歯槽膿漏などの原因で歯が失われた場所に、インプラントという人工的な歯の根っこ(人工歯根)を埋め、その上に人工の歯冠を作る治療法です。現在では、歯科治療における『インプラント治療』という言葉がよく知られるようになってきました。本来、インプラントとは英語の「implant」のことで、「しっかりと差し込む。しっかりと植え込む」といった意味があります。歯科用語では「人工歯根」のことを「インプラント」と呼んでいます。インプラントは、天然の歯と同じような噛み心地と、外見を回復します。また歯を失った部分だけの治療になりますので、入れ歯などのばねで両側の歯を痛めたり、ブリッジなどのように両側の健康な歯を削ったりすることがありません。※実費治療となります。
インプラント治療の最大のメリットは、顎の骨としっかり結合したインプラントの上に人工歯をつけることです。残りの歯や歯肉で人工歯を支えるのではなく、その下の骨から支えるので安定感に優れています。隣の歯に留め金を掛けて固定したり、自分の歯を削ることもないので残っている歯に負担をかけません。そのほかインプラント治療には以下のようなメリットがあります。
強く噛める
左右でバランスよく噛める
食べ物の食感が楽しめて、おいしく味わえる
取り外す煩わしさがない
隣の歯を削らずにすむ
自分の歯に負担がかからず、歯が長持ちする
発音がはっきりするので会話を楽しめる
人工歯自体は虫歯にならない
自然で美しい口元に仕上がる
笑顔に自信が持てる
インプラント治療には、多くのメリットがありますが、当然デメリットもあります。最大のデメリットは、外科手術が必要になるので患者さんの肉体的・精神的負担が大きいということです。治療は95%ほどの高確率で成功するといわれていますが、100%ではないので、失敗する可能性もあります。そのほか、インプラント治療には以下のようなデメリットがあります。
外科治療となるので、痛み・腫れ・出血・合併症などの可能性がある
インプラントを埋め込む顎の骨に十分高さや厚み、量がないと、治療が難しくなることがある
骨とは強く結合するが、粘膜とはあまり強く結合しないので、天然の歯よりも感染に弱い
噛む感覚が自分の歯と異なる
他の歯を失って入れ歯にする場合、インプラントの人工歯に留め金を掛けるとインプラントにダメージを与えるので、入れ歯の種類が制限されることがある
状況により、見た目が自分の歯と異なることがある
治療期間が長くなる
治療費が高額になる
治療後のメンテナンスを継続しないと、長期間使えなくなる